北海道伊達市へ移住された方のお声を紹介します。
藤田 晶子さん | |
移住前の居住地 | 京都府 |
移住時期 | 2017年4月 |
家族構成 | 5人(本人・夫・子) |
伊達市を選んだ理由
初めは「湖が近く、土地が広い空気が澄んでいる場所で田舎暮らしをしたい」という理想のイメージを持ち、インターネットで調べていく中で洞爺湖町が気になり、実際に訪れました。
洞爺湖町の近郊を見てまわった際に、伊達市へ立ち寄りました。伊達市役所で移住相談をしたり市内の様子を見て、生活に必要な施設がまとまっていて「田舎すぎず、都会すぎずバランスがいいところだな」と感じ、伊達市へ移住を考え始めました。
実際に暮らしてよかったこと
移住後も、京都や大阪などへ仕事で行き来のある主人には、新千歳空港へのアクセスの良さが気に入っています。また、高いビルがあまりないことで空が近く感じ、いまだに素敵なところに住んでいるなと感じます。
苦労したこと
待機児童の心配はしていなかったけれど、保育園に入園するまでに時間がかかりました。市役所に何度も相談に行き、大変でした。家事代行やベビーシッターなどの制度があればいいなと思います。
移住する前と変わったこと
伊達市へ移住し1年間は、移住前と同様に看護師として働いていましたが、京都で生活していたときと何も変わらないと思い、転職しました。現在は「everyday(エブリデイ)」というセレクトショップを経営し、ファーマーズマーケットを開催したり、フェイスブックやインスタグラムなどで動画を投稿して、商品やイベントの情報などを日々発信しています。
また、「お客様に喜んでもらえて、働く私たちも幸せ」という考えを大切にしています。地方から能力がある人が「なんか面白そう」と来てもらえて自分の能力を発揮することができるお店づくりをしていき、地方の新たなビジネスモデルとなり、地域が活性化していくことを目指しています。
これからもいろいろなことに挑戦をしていき、この地域に住む方の毎日の暮らしがもっと豊かに、生活が楽しくなるような進化し続けるセレクトショプでありたいと思っています。
藤田 功さん | |
移住前の居住地 | 東京都 |
移住時期 | 2019年4月 |
家族構成 | 3人(本人・妻・妻の母) |
伊達市を選んだ理由
実際に北海道へ足を運び、気になる地域を見てまわりました。
伊達市役所を訪れた際に「田園せきない」を知り、ネーミングとコンセプトに引かれ、伊達市への移住を考え始めました。
また、空気や水のおいしさ、自然の美しさが決め手のひとつでした。
実際に暮らしてよかったこと
野菜がとにかく新鮮で、ボリュームが多いのに安いこと。
また、自然の多い癒しの空間だなと感じました。
不安に思っていたこと
冬場の寒さや積雪など、越冬が不安でした。
道内に住んでいる友人と話すと、伊達市の冬は雪が少なく天国だと話していましたが、東京での温室生活が長かったせいなのか「北の湘南」というイメージとはかなり異なり、寒さで久しぶりに足にしもやけ(凍そう)ができました。
地域の活動(ボランティア・サークル)について
環境省傘下のボランティア活動に参加をしていて、洞爺湖町のザリガニ駆除や清掃活動などを行っています。活動を通じ、仲間ができ、土地のことも知ることができました。
また、「移住者ネットワーク北海道だて」という組織を立ち上げ、代表を務めており、伊達市の魅力を市外の皆さんへ発信していこうと思っています。
加えて、伊達市内の皆さんにも、亘理伊達ラストサムライ北海道開拓の歴史に関して情報を発信し、改めて伊達市の魅力を感じてもらいたいと考えています。
島川 弘美さん | |
移住前の居住地 | 東京都 |
家族構成 | 1人(本人) |
移住を考えた理由
東京生まれ東京育ちで自然の豊かな北海道に憧れがありました。大学入学をきっかけに札幌に住み、理学療法を学ぶ過程で「都市では助かる人が、助からない現状(地域)がある」という現実も痛感。古くから地域医療とリハビリテーションに力を入れていた病院へ入職し旧虻田町に移住。
その後、有珠山噴火も経験し災害時支援のしやすさも考え、障がい者支援、地域医療・福祉、健康づくりの意識の高い伊達市で起業し拠点を移しています。
実際に暮らしてよかったこと
海の幸・山の幸・土の恵みなど自然の魅力があふれています。伊達地区は気候も温暖で暮らしやすく、大滝地区は豪雪の厳しさもありますが、森林の癒しのパワーはかけがえのない宝物だと感じています。
市が健康づくりや福祉に力を入れていること、情報公開や市民参加の推進を少しずつ進めている点もありがたいと思っています。
不便に感じるところ
公共交通が充実してはいないので車が使えないと移動に苦労します。
バス路線は、現在のまちの人の生活実態と合っていないため利用者も少なく、悪循環を起こしていると感じます。バス停や駅周辺に時間をつぶせるお店も少なく、ベンチのないところもあり待ち時間が長く感じます。バス路線の見直しやバス停付近の施設が充実するといいなと思います。
島川さんからみた伊達市
温暖な気候で明るく暮らしやすい街だと感じています。福祉のまちとしての歴史もあり、障がい者に対してジロジロ見るような行動も少なく、他地域より一緒にいることを自然に捉えているように思います。
ただ、都会育ちの者からみると積極的に地域の魅力を生かしアピールしよう!という攻めの姿勢が感じられず残念に思うこともあります。大滝区の課題や魅力ももっと考えるべきだと思います。
代々暮らしてきた人の思いを大切にしつつ、移住が進み、多様な人が集まることで吹く風がこの街の課題解決と魅力活性化につながればと思います。最近では「だて学」やさまざまな「ワークショップ」など伊達市を誇りに思える取組が増えつつあることも期待しています。